最近の便秘についての知見

皮膚科に勤める地口より

 

本日は

地域の便秘の勉強会

に参加してきたので

有用な情報を

皆さんにシェアしたいと思います

※便秘と運動療法と自律神経についての詳細は
7月の及川の講習会情報をぜひご覧ください※


今回の勉強会はDrがメインの勉強会だったので

 

話の8割は便秘薬についての勉強会でした。
 
その中でも一番副作用が少なく(ほぼない)、
 
効き目に合わせて調整できやすいのが
 
酸化マグネシウム
 
病院ではよくカマと呼ばれるアレです。
 
酸化マグネシウムは

大腸内に水分を引き寄せる働きで、

便を柔らかくし、かさ増しすることで

排便をスムーズに、 
 
便が硬くなって大腸内の

便の通過障害を起こしている方に
 
よく服用されます。
 
 
若い方で

特別な既往歴がない人に対しては
 
第一選択薬になるそうです。
 
 

今回のメインテーマは新薬である

 

「アミティーザ」という薬でした。

 

 

カマは大腸からの水分再吸収であるのに対し、

 

アミティーザは小腸から水分の再吸収を促す薬です。

 

「慢性便秘症ガイドライン 2017」

 

でも使用推奨グレードA

 

 ただし効き目が強力で

(出すぎてしまうことがある)、

 

また服薬初めに嘔気が

 

出やすいことが注意点だそうですが、

 

 

それ以外の副作用が少ないことから、

 

腎臓機能が低下している

 

高齢・慢性便秘患者さんなどに

 

処方されることが多いようです

 

 

私もこんなブログを書いていますが

かなりの便秘症で、

高校時代などは

1カ月に数回しか出なかったこともあります。

カマを出されたこともあるのですが、

「じゃあ錆びている鉄を舐めていれば便秘にならないのか」

と先生に質問して怒られた記憶があります(笑)


やはり便秘治療の柱となるのは

 

服薬コントロールと生活習慣で

 
水分と繊維質の多い食事をいかに多く摂り
運動を継続するか

ということだったのですが、

便秘外来を開くほど有名なDrでも、

食事や運動の行動変容を起こすの

は難しいということ。

(とくに運動の継続に関しては、、、×

食事に関しては手ごろに繊維質がとれるものとして

グラノーラを挙げていました。)
そこで完璧に運動をこころがけるのではなく、

1日いつもより10分多くの歩行を心がけましょう

と指導しています、とのことでした。

便秘に効く運動はたくさん提唱されど、

なかなか定着しないので

 

まずは歩行から取り入れたそうです。

※ブログの画像はネットよりお借りしています。

 

次回は歩行と便秘と理学療法について

 

書かせていただきます
本日もお読みいただきありがとうございました。

【日本アレルギーリハビリテーション協会】

 

今後の研修会や

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