カテゴリ:睡眠



睡眠障害の予防と改善に向けた理学療法
『睡眠障害の予防と改善に向けた理学療法』 日時 2月28日(水) 20:00〜21:30 場所 zoom 講師 理学療法士 及川文宏 一般社団法人日本アレルギーリハビリテーション協会   参加費 3,000円 内容 詳細が決まり次第こちらにアップ予定 ※アーカイブ配信あり。当日収録した講義内容の動画を3月1日~3月15日)で公開します。 ※資料の配布はございません。ご了承ください。
大脳が形成される前の胎児は眠らない これ知ってました!? 大脳が出来てきてから、眠るようになります。胎児において、最初にレム睡眠が出てきます。 睡眠は何のためにある? レム睡眠は、身体が休んで脳が活発に活動している睡眠です。 胎児は、このレム睡眠からスタートするんです。 インプットされるものが多くないこの胎児の時期にレム睡眠が始まることにどんな意味があるか? 胎児のレム睡眠 脳の発達を促すための睡眠と考えられています。 脳幹から脳の神経細胞の活動を刺激する信号を出すことで、大脳の発育を促すと考えられている。 レム睡眠の割合 初期の胎児100%、新生児50%、成人20〜25% 脳細胞の発達のためには、レム睡眠が必要と考えられています。 歳を重ねるごとにレム睡眠と深いノンレム睡眠が減少していることが明らかですよね。 レム睡眠の減少を食い止めることが脳の機能の維持に関わってきそうですね。

・頭を空っぽにする 寝られないとき、頭にめぐることは。。。 頭を使うと寝られなくなる、、、 考えごとをしないように、、、 考えないように、、、 寝られなくなるから考えごとをしないように、、、 寝ることに集中、集中、集中、、、 考えない、考えない、考えない、、、 寝られない、考えない、寝られない、考えない このような感じになりますよね。 心配性で、なかなか寝付けない方は、こうなることが多いですよね。 「考えないように」って思えば思うほど 考えて頭を使ってしまいますよね。 寝るときだけ、頭を空っぽにしようと思っても難しいです。 だからこそ、普段から、頭を空っぽにする練習・習慣が必要です。 まずは、自分が集中できるもの、夢中になれるものを探すことから始めてください。 初めから、瞑想などで、頭を空っぽにできる人は、居ないですよね。まずは、悩みごとを考えず、他に集中できることを探すこからです。運動、料理、縫い物、掃除、読書、ゲームなんでも構いません。 1つのことに集中し、夢中になって行うことで、頭の中を占領する悩みごとの範囲を少なくしていきます。
④悩み事を他人に話す or 文章にする 心配性の方の特徴の1つとして、悩みごとがどんどんと膨らんでしまう方が多い印象です。 もともとの1つの悩み事が二乗の掛け算(1→2→4→16→256)のように増えていってしまっています。 1つの悩みが「昨日の後悔」や「明日の不安」につながってしまう感じです。 1つの事実から始まる悩みが頭の中で後悔や不安がどんどん増えて大きくなってしまっています。 こういう場合の解決策の1つは悩み事を他人に話す or 文章にするたど、僕は感じています。 他人に話したり、文章にして他の人に見せたりすることは、自分の今現在の悩み事を整理することができます。 「 ●という事実があって、▲に悩んでいるんだ。」 「 ○さんから××と言われて、悩んでいるんだ。」 「昨日の仕事で、⬜︎と△の2つのミスをしてしまって悩んでいるんだ。」 上記のように他人に伝えるときには、悩み事をできるだけ簡潔に伝えるように心がけてください。

不眠症とは、入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害などの睡眠問題が1ヶ月以上続き、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気です。 不眠症の3つの因子 1)素因  ・性格:心配性の人は不眠症になりやすい  ・性別:女性>男性  ・年齢:歳をとると必要な睡眠時間が短くなる 2)促進因子  ・災害が起きる  ・家族が病気になる  これらは一過性のものであり、数日から数週間で自然と治るものが多い 3)持続因子  ・長い昼寝  ・カフェインの多量摂取  などのよくない習慣を続けることで持続・増悪する このような因子があると不眠症になるリスクが高いと言われています。 加齢、災害、家族の病気、、、 これらは、自分ではコントロールできませんね。 一方で、自分で変えられる、対応できることはなにか? ・日中の30分以上の睡眠を避ける ・カフェインの摂取量のコントロール 今現時点での飲み物、食べ物から摂取されるカフェインの摂取量を確認するところからですね。 不眠症の人は、上記の2つは対応されている方がほとんどでないかと僕は思っています。
睡眠ホルモンとは、メラトニンのこと。 メラトニンとは? ・松果体から分泌されるホルモン ・生体リズムを調節 (下等動物からヒトまで、季節のリズムや概日リズム(サーカディアンリズム)の調節作用をもつ) ・性腺萎縮作用を持つ ・眠るための準備として深部体温、脈拍、血圧を低下させる (夕方暗くなる頃から分泌される) メラトニン分泌量の日内変動 メラトニンは、太陽の光が朝に目に入ってから15時間前後たたないと分泌されないという性質があり、外が明るい日中にはほとんど分泌されません。夕方以降暗くなってくると分泌量が増えてくるのです。夜になるとさらに増えて、午前2時頃に分泌量がピークに達します。

睡眠不足が続くとイライラしやすくなる。 このことを実感している人は多いのではないかと思います。これは、コルチゾールというホルモンが関係しています。 睡眠を取らないことによる影響の1つに コルチゾールの分泌量が増えてしまうという反応があります。そもそもコルチゾールというホルモンがどんな役割を果たしているのかを知る必要がありますね。 コルチゾールとは ・副腎皮質から分泌される ・糖質・脂質・たんぱく質代謝の調節 ・代謝促進作用がある ・血糖上昇作用 ・抗炎症 ・抗アレルギー作用 ・ストレスに対処するために分泌される (ストレスを感じた時に多く分泌されるため、ストレスを測定する指標となる) ストレスとコルチゾールの関係を簡単に表すと以下のような感じになります。
睡眠不足と肥満に関係があることを知っていますか? しっかり寝れない日が続くと調子が悪くなる経験はみんなしていますよね。 睡眠不足の時 ・頭はまともに働かない ・普段しないミスをする ・イライラしやすい ・お菓子を食べたくなる(ジャンキーなやつww) ・風邪をひきやすくなる こんな感じになりませんか? 睡眠不足と肥満に関係がありそうな感じはしていますか? 夜遅くまで起きていると、お腹が減って、ポテチや甘いものが食べたくなる経験ありますよね。これ、夕ご飯から時間が経って徐々にお腹が減ってきているだけではなく、ホルモン分泌も関与しているんです。 睡眠不足になると ・食欲を増加させるホルモン(グレリンなど)の分泌量が増える ・食欲を抑えるホルモン(レプチンなど)の分泌量が減る ・覚醒作用と摂食行動促進作用を持つホルモン(オレキシン) ※これらにより空腹感の増強と体重増加の危険性が高まります。

ヒトの場合 ・レム睡眠時に体の休息 ・ノンレム睡眠時に脳の休息 となっています。 二種類の違いを見てみると ノンレム睡眠 脳の皮質(意識かでコントロールされるもの)を休息させて、身体の修復・回復・恒常性の維持のために不随意な身体活動(自律神経の活動)を行っている時間がノンレム睡眠なのではないかと思っています。 レム睡眠 脳の情報処理を行っている時間がレム睡眠となりますよね。 この2つの睡眠をパソコンで表すとハードディスクの修復をするのがノンレム睡眠、ソフトの修復するのがレム睡眠 こう考えると納得できますよね。 同時にメンテナンスをしたら、パソコンがフリーズしてしまいますよね。 2つに分けることで、ヒトの脳がフリーズすることを防いでいるのではないか逆に言えば、どちらか一方だけの睡眠では、体か脳のどちらかが壊れてしまうということになりますよね。
【体内時計の乱れ→免疫老化促進】 この研究(マウスでの実験)において、 「慢性的な体内時計のかく乱」 →「免疫老化の促進」 →「慢性炎症の増進」 という病態メカニズムの存在が明らかになったようです。 また、マウスの肝臓や腎臓における慢性炎症と体内時計の乱れとの関係も研究されています。 持続する体内時計の乱れは免疫老化を促進する~体内時計と生活時間の「ズレ」が引き起こす病態メカニズムの一端を解明~ やはり、体内時計を乱すことと免疫機能の低下には、密接な関係がありそうですね。